2017.11.29
家業と企業の違い
家業を極めるか?企業に転換するか?
社長として、
これを明確にしないといけません。
<家業> ⇄ <企業>
属人的 ⇄ 仕組化
(確かな)勘 ⇄ データ
家族で経営 ⇄ 組織で経営
家族中心 ⇄ 社員中心
少数店舗 ⇄ 多店舗
少人数 ⇄ 多人数
我々ホリタは右側の道を選び
邁進中です。
正直、ここが一番苦しい所です。
行こうとして、エイっ!って
行けるものではないので、
ここを抜け出せるか?が大事で、
もう何年もかかって、
少しずつ移行しています。
これには、相当な
エネルギーが要ります。
ですが、抜け出さないと、
うちの場合、生き残れません。
なぜかというと、
それは、オリジナル商品
(プライベートブランド)が殆どなく、
他者と差別化できにくいからです。
何か飛び抜けた
オリジナル商品がある。
と言うなら、それはそれでありです。
家業を極めて行く。
そういう道もあります。
文具業界で言えば、
オリジナルノートを
作るだけの専門店。とか、
海外の文具だけを
販売する専門店。
他に売っていないものばかりで、
どこもとんがったお店で素敵です。
ホリタ文具の創業の地である、
「田原町商店街」にも
家業で成功しているところは
たくさんあります。
パン屋、八百屋、弁当屋、理容室など。
本当に素晴らしい経営を
されているな。といつも思います。
どこも看板娘的な人が
切り盛りしていて、
私も、大好きな店ばかりです。
東京で大学時代4年間働いていた
イタリアンレストランもそうでした。
毎週来るようなコアなお客様が多く、
マスターの料理を食べたくて来る。
そんな方だらけでした。
でも、ホリタは企業になる道を
選択したのです。
商売とは言え、別物です。
経営者が、どっちに行きたいか?
ふらふらしていると
社員さんたちも迷いますし、
当然、お客様も迷います。
この会社、
一体何がしたいんだろう?って。
そして、
家業から企業への「脱皮中」には、
社内でも、色んな現象が起きてきます。
昔の方が良かった。
という意見が出てきますし、一方では、
昔の体制に戻したくない!
という意見も出てきます。
責任と権限をどこまで渡すか?
これも大変難しい判断です。
渡し過ぎてもだめ、
渡さな過ぎてもだめ。
良き企業文化だから
絶対守るべきものなのか?
改善の余地ありで、変えて
より進化させるべきものなのか?
これも判断を悩むところです。
(フライト直前だ!)
こういう経験は、
人生において、滅多にできません。
そこに、今立ち会っている
と言うことはとても幸福なことです。
その場に居合わせて、苦しいけど、
会社がちょっとずつ、でも、
明らかに良くなっていく。
そんな姿を見ることができる。
そんな記念すべき時期なのです。
社員さんには、
そう前向きにとらえて、
一緒に、引き続き挑戦していって
もらいたいと思います。
どのみち、「嫌々やるか?」
「喜んでやるか?」どちらかですからね。
頑張るべし!です。