2021.5.20
生産者の想いを消費者に届けるということ
小売の使命って
何でしょうか?
色々あると思います。
僕は、
「生産者(販売元)の想いを、
その人たちに変わって
消費者に届けること」
ではないか?
と思っています。
しかし、これって、
分かっていても
なかなかできません。
私もそうなのですが、
「売上!売上!!」と
なりがちです。
生産者の想いが
消費者に届けば
売上は上がるし、
その満足が高ければ
粗利益はいただける。
はずなのに。
それなのに、想いを
知ろうとせず、
とりあえず、
商品量に頼り、
何となく
沢山お店に並べて売る。
その結果、
お店の個性が出ず、
お店の信念を感じず、
「世界観」を出せず、
いつまで経っても
ブランドとして
確立していかない。
どの小売店も
陥っている
悪いスパイラルであり、
ホリタの課題
でもあります。
何とかそのスパイラルから
抜け出そうと、
ホリタは
10年以上前から
クルーを
卸問屋さんの見本市に
毎回連れて行ったり、
物流センターに
何回も連れて行ったり、
メーカーさんの工場を
視察させてもらったり。
どういう想いで、
モノが創られ、
モノがホリタに
届いているか?
をクルーに振れる
機会を意識して
創ってきました。
このメーカー・卸さんの
熱い想いを
ゲストに伝えることが、
小売りの使命なんだ!と
ことあるごとに
伝えてきました。
ただ、これが
本当に難解です。
ホリタが
できているか?
というと、
残念ながら、まだまだ
出来ていません。
分かっていても
できないのは
何故なのでしょうか?
一つは、
そのように想いを馳せる
時間と心の
余裕がないこと。
余裕がなく、
どうしても、
売上を上げるには?
という
「自分たち本意」の
考えになりがちです。
日々の業務だけで
忙殺されないように
しないといけません。
それともう一つは、
この生産者の
「想い」が伝わるように
売場を創るには、
「技術」が必要で、
その技術が
不足していることです。
「届けたい!」という
想いはあれど、
伝わらない売場が
でき続けていました。
明らかに経験が
足りないことから来る
「実力不足」です。
とても歯がゆい
想いをしてきました。
ですが、ここ最近、
ようやく
生産者や販売元の方々の
想いを汲んで、
自分たちが思い描く
売場を少しずつ
創れるように
なってきました。
先週末、ホリタが
昔からずっと
やりたかったことの一つ
「越前和紙フェア」を
春江店で先週土曜日から
開催することになり
売場が立ち上がりました。
私たちホリタが
生産者の元まで
足繁く通い、
2人の本部クルーに
至っては、
「和紙インストラクター」
という資格まで取って
魅力を思う存分
知った上で
売場計画・仕入
販促・陳列
をしたからこそ
生まれた
ホリタの目指している
「世界観」のある
「ホリタらしさ」のある
売場です。
こういう売場が
一つでも多く
創られてくると、
それがホリタの
「世界観」になり、
ホリタだから買いたい。
ホリタにあるから買いたい。
になって行く!
と言う可能性を
感じました。
生産者の想いを
たくさんの方に
伝えられる。
それが、
小売の使命であり、
小売店舗をやる醍醐味。
今回はそういう話です。