2019.7.3
花堂店のリニューアル
先週末、花堂店(旧Labo店)を
リニューアルオープンしました。
できるだけお金をかけずに・・・。
ということで、
什器や内装・外装などの費用は
最低限にして、
「ゾーニング」と言って、
売場の場所を大きく変える。
ということに注力しました。
花堂店は今年の8月で10周年ですが、
ここまで大きく
ゾーニングを変更するのは
初めてでした。
私からは、
・中高生が
買い物しやすい導線にすること。
・ビジネスマン(働く人)が
買い物しやすい導線にすること
・提案台をたくさん設け、
ホリタらしい世界観のある
棚を増やすこと。
これだけをお願いして、
出来る限り打合せに
入らないようにしました。
花堂がオープンして約10年。
10年間で世の中が
大きく変わりました。
それに伴って、
売れる商品群が変わり、
売場のゾーニングを
変えなければならなかった。
10年経ち、日々の
小手先だけの改善では
どうしようもなくなってきていたのです。
例えば、ファンシーとか
キャラクターといわれるジャンル。
これは10年前であれば、
小さい子供が主なターゲットでした。
ですが今では、
10代後半~20代の女性で
ファンシーやキャラクターの柄を
好んで買う人が増えています。
要は、小さい女の子が選ぶ柄と
中高生や社会人の女性が選ぶ柄が
同じになってきているのです。
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そうなると売る場所も、
前は子供の文具(学童)売場の
隣にあればよかったのが、
今は中高生や社会人も購入する
ノート、ふせん、
ペンケース、事務小物などに
近い場所でないと
売り逃しすることになります。
そういう風に、隣に置くべき
商品ジャンルが時代が変わると同時に
変わってきているのです。
ゾーニングを決めるときに
答えはありません。
(そこが小売業の面白いところなのですが)
今回、色々と店長や統括が
悩んでいましたが、最後は、
データや経験をベースに
自分たちを信じるしかありません。
当初の原案よりも、
思い切った変更ができたと思います。
スタッフたちの
棚づくりなどを見てみても、
成長を感じることができて、
とても嬉しかったです。
こうやってああやって!という
「指示待ち人間」が少ない。
あれがないこれがない!という
「行き当たりばったり」も少ない
というのが評価できる点でした。
10年前、当時小売業の素人である私は
前社長と常務の考えを形にするために、
素人なりに花堂店の出店に
最初から携わりました。
その時、オープンの時に
来てくれたたくさんのお客様を見て、
号泣するくらい感動したのを
今でも覚えています。
出店するというのは、
小売業の一つの醍醐味である。
ということをその時学び、
それ以来、出店することが
「やみつき」になりました。
そんな小売業の醍醐味を
10年前教えてくれた花堂店。
でもその当時は、堀田家の
「何とかお客様に喜んでもらえる
お店を創ろう!」という
想いを乗せたお店でした。
家業の延長だったのです。
そのお店を社員が中心になって
リニューアルするというのは
とても感慨深いものがあります。
一人でこうしたらいいのではないか?
と考えるのではなく、
皆で思いをもって店を創っていける。
ということに、
企業としての成長を感じます。
ここからがスタートラインで、
ホリタの腕に見せどころです。
自分たちの自己満足にならずに、
お客様に合わせて
変化できるかどうか?
リニューアルや出店することより、
お客様に対応して進化させていく
ことの方がよっぽどお店は難しい。
よって、ここからが大事なんです。