2020.6.19
10代の若者に伝えたいこと
ちょっと長くなるのですが、
高校生や大学生のうちに
伝えたいことがあります。
どうも私の「育成」の熱は、
教師だった父親
譲りなのだろうと思います。
人が刺激を受けて、
変わっていく姿を見ると
素直に嬉しいし、
自分の経験いてきたこと・
経営をしていて
実体験で感じていること。
少しでも、若い子たちの
役に立つのであれば、
私の経験や今見えている世界を
いくらでも
伝えたいと思っています。
これは社内でも社外でも
全く変わりません。
これに関しては、ちょっと
趣味みたいなものなので、
お金をほしいとも
全く思わないし、
準備も別に苦になりません。
(先週日曜日には、福井の大学生たちが
起業して頑張っている「BEAU」さんで、
高校生向けにzoomで30 人くらいに対して
話す機会がありました)
昔、私も中学校の時に体育館で、
聞いた講演者のことを、
未だに覚えていて。
芸能界のプロデューサーを
している方で、
母校を卒業した人の話でした。
とにかく、壮大な話で、
その当時の自分にとっては、
こんな人がこの学校の
卒業生でいるんだ。と
ただただ衝撃を受けたことを
覚えています。
人は、
若い頃に出会った人で、
大きく考え方・価値観が
変わると思います。
どこで、誰に、どんな話で
インスパイヤ―させられるかは
分かりません。
それは、
人それぞれです。
とても偉そうな話なのだが、
今の日本には、
夢や大きいことを言う人が
少なすぎる。なと感じています。
本気でこんなことでは
日本が沈んでしまうと
危惧しています。
学生にとって
「文具」という
身近なものを扱っている人が、
大きな夢を描いている。
というのは学生にとっては、
新鮮でおもしろいだろうな。
と思い、
積極的に依頼があれば
話をするようにしています。
(何となく、最近よく使っている
宣材写真を使ってみた)
どこに問題があるか?
まずは幼いころ、両親から、
仕事は大変なものだ
ということが先行して
伝わっていってしまう。
本来は大人になったら、
どんな綺麗な景色が
待っているんだろう。
楽しいことが
この先に待っている!
そういう
夢のあるものだと思います。
日曜日夕方、
サザエさんを家族で見ながら、
「あぁ、明日からまた仕事か」
とため息をついている
親を見て、仕事って大変なのね。
大人って大変なのね。が
先行してしまう。
何となく、この日本全体の
閉塞感も相まって、
子供心に、
大人になって、
社会人になって、
夢を持てるようなことがない。
大きな絵を描くことはない。
そう刷り込まれてしまう。
周りにいる大人が、
リスクを取ることが
どこか良くないことだ。
「安定」こそが正しい。
というふうに
子供に言う風潮があり、
その延長線上に
大きな絵を描くということは
難しい。
親に限らず、
就職を支える方々、
先生方、
周囲の人、
大人がみんなして、
安定した会社が良い。
大手の方が良い。
公務員の方が良い。
ということに
何となくなりがちで。
気持ちは良く分かります。
安定していることは、
そりゃ良いことだよ。
で終わらせてしまいがちですが、
誰かが、それだけでは無いよ!
ということを
伝えないといけないと思います。
だから、親でもなく、
先生でもなく、
近しい人でもない
ある意味「アカの他人」である
田舎の中小企業の社長の
私の出番なのです。
発言するのに
ちょうどいいと思っています。
むしろ言ってあげないと、
その子の人生の選択肢を
狭めてしまう。
何となく疑問を感じ、
息苦しく感じている学生に、
ああ、そういう考え方を
しても良いんだ。という
安心感を与えてあげるべきだと
思っています。
一方向だけのことを伝えて、
そのレールの上を行くのか、
こういう考え方もあるよ。
ということを伝えてあげて、
その上で、その先どうするか?は
その子が選択すればいいのです。
特に田舎では、
極端にそういうことを
聞き・考え・発信する場が少ない。
これは顕著です。
そもそも、
安定した職業だから。
安定した会社・団体だから。
と言われるけども。
でも、このご時世、
安定ってなんでしょうか?
このご時世、
安定していて、
一生安泰だ!と
どっしり構えて過ごせる。
そんな企業や団体は、
これからの時代、
どこにもないのです。
これからの激動の時代で、
100%保証される。
そんな企業・団体は
もうどこにもありません。
それは、そうあってほしい
という希望でしか無いのです。
時々、学生で
私の話を聞きたい。
話をしたい。と
アポイントを取ってくる
素晴らしく行動力のある
大学生がいます。
それも、県内外から。
これが結構いて、
この前は東京から、
東京大学の子が来ました。
そういう学生さんたちはみんな
全く同じような問題意識を
日本の学生に対して
持っています。
学生時代の若いころから
そういうことを
聞いて、考え、発言する
機会がなさすぎる。
そういう機会が全くなく、
それでいて「勉強しろ」
と言われても。
ある時期になっていきなり
「自己分析しろ」と
言われても。
世に言う「意識高い系」の
学生は勝手に
そういう場を求めて行くし、
私の話とかを聞いて、
勝手にやりますが、
「意識が高い学生」だけではなく、
一般のごく普通の
高校生や大学生にも
そういうことを考え、
発信する機会を与えたい。
すそ野を広げたい。
という彼らの熱い考えに
とても共感できます。
実際、私がこの5・6年間、
色んな学生に
リクルートやその他の活動で
会っていますが、明らかに、
学生のレベルが二極化しています。
問題に早くから気づき
実際に行動に移している
彼ら彼女らは、
ぼーっとしていた
大学生のころの私とは大違いで、
尊敬します。
そんな子たちに、
大人として、
中小企業の社長として、
何か役に立てることがあるなら。
高校生や大学生に、
私が経験してきたこと、
大人になって感じていること、
これからの世の中の現実、
伝えられることは
たくさんあります。