2020.11.3
大願寺店 20周年
変わることには、
「改善」「改革」「転換」という
3種類があり、
「転換」というのが
最も大きく変わることを
指しているのですが。
ホリタ文具の「転換」。
それは、ちょうど20年前の
「大願寺店の出店」でした。
※20年前のオープニングセールの様子です↑
ちょうどインターネットが普及し、
文具通販「アスクル」が
一気に拡大し始めた頃で、
このままでは、
文具店は全て潰れる。と、
業界全体が大きく
揺れていた時期でした。
※アスクルは2000年11月にJASDAQ上場
商店街の商売から、
ローサイドの大型店に。
駐車場を設けて、
広い売場面積で、
今までよりも広い地域から
顧客を取り込む。
という戦略に
変わっていったのです。
現在、全国の有名な文具店は、
この時期に
大型路面店を展開しているか、
アスクルなどの代理店などを
やっているところが多い。
それくらい、この時期の
各社の戦略がその後の運命を
大きく左右しました。
前社長(現相談役)である
私の母は、危機感を感じて、
全国の色んなローサイドの
文具店を視察して回っていました。
かなりの背伸びでしたが、
大きな借り入れをして
無理をして大願寺店を
オープンさせました。
文字通り「社運」を賭けた挑戦です。
※3年前には中も一部リニューアルしました。
福井でも
大型のショッピングセンター
「エルパ」が大和田という
田んぼのど真ん中にでき、
福井でも郊外への
モータリゼーションが
ちょうど加速した時期で、
大願寺店の目の前の国道の
車通りが一気に増えた時期でした。
そういう意味では、
先代の先見の目が
あったのだと思います。
これが、今の
ホリタ文具が存在している
最も大きな理由です。
この時に、出店していなかったら、
今のホリタ文具は
絶対にありません。
私は、この時期、
高校3年生で、
オープン日は駐車場の整備係に
任命されていたのですが、
バドミントンで
インターハイ出場が決定し、
そして、インターハイの
試合の日とオープン日が重なる。
という何とも空気の読めない
息子。。。
堀田家では、この時期、
レジ締め後に
家のカレンダーに
売上を書き込む。
というのをやっていて、
当時本店であった文京店
(田原町商店街)と比較しても、
何倍もある売上に
「すごーい!」と
歓喜したのを覚えています。
なつかしいですね。
今からちょうど20年前です。
今はそれよりも
何倍もの売上が普通になっていて、
その時のことを思うと
不思議な感じがします。
17年前に亡くなった
私の祖父(初代社長)が
今のホリタ文具の
お客様の数と売上を聞いたら、
ひっくり変えると思います。
さて、その大願寺店ですが、
20年の時を経て、
外観を塗りなおすことにしました。
11月中旬には、外観の全貌を
お見せできると思います。
(天気次第!)
どういうデザインか?というと
それは出来上がるまで秘密です♪
歴史的にも重要ですし、
今は、登記上の本社にもなっていて
本部クルーが結構いるので
会社の機能的にも
とても重要な場所です。
今、ホリタで活躍しているクルーや、
リクルート学生さんの中には、
小さい頃から大願寺店で
文具買って育った。
という子たちが沢山います。
歴史ってすごいな。と思います。
支えていただいた、
大願寺の地元の方々に
感謝感謝です。
モータリーゼーションが加速し、
アスクルが出てきた20年前が
文具業界の一つの転換時期。
デジタル化が進み、
コロナで消費行動が変わる今は
その時と同じくらい、
いやそれ以上に
重要な転換期に差し掛かっています。
外壁の塗装は、
もう一度、初心を思い出し、
次の時代に備え、気を引き締める
良い機会だと思っています。